Naming Your Little Shop
仕入れのことも、販売サイトのことも、なんとなく調べは進んだ。なのに、ぜんぜん決まらないものがある——お店の名前。
メモ帳には候補が20個。どれもピンとこなくて、また振り出しへ。「名前が決まらないから」と、開業準備がまるごと止まっていませんか?この記事では、子供服のネットショップにぴったりの名前を見つけるための考え方とヒントを、楽しみながらご紹介します。
最初に肩の力を抜くお話:名前で行き先は決まりません
まずお伝えしたいのは、「完璧な名前」を探さなくていい、ということです。世の中の愛されているお店の名前を思い浮かべてください。意味を知らなくても、素敵なお店だと知っているから素敵に聞こえる——実は順番はそちらなのです。名前がお店を良くするのではなく、あなたのお店の歩みが、名前に意味と愛着を吹き込んでいきます。
だから、「一生を決める大勝負」と構えなくて大丈夫。「わが子の名づけ」を経験したあなたなら分かるはず。あんなに悩んで決めた名前も、今ではその子以外の何者でもない響きになっていますよね。お店の名前も同じです。
名前の「素材」を集める4つの引き出し
とはいえ、ゼロから思いつくのは難しいもの。素材を集めるための引き出しを4つご紹介します。
引き出し①:あなたの原点から
なぜヨーロッパの子供服に惹かれたのか、その瞬間を思い出してみてください。初めて手に取ったときの感触、わが子に着せたときの気持ち、届いた箱を開けた瞬間の高揚感。その情景の中にある言葉——「陽だまり」「小箱」「日曜日の朝」——は、あなたにしか使えない素材です。原点から生まれた名前は、あとで由来を語れるのも強みです。
引き出し②:ヨーロッパの言葉から
扱う商品の故郷であるヨーロッパの言葉は、相性のいい素材です。フランス語、デンマーク語、オランダ語などで「小さい」「宝物」「森」「風」といった好きな単語を調べてみると、響きの美しい言葉に出会えます。ただし、必ず意味とスラングの有無を確認すること。素敵な響きでも、現地では変な意味…という事故は避けたいところです。
引き出し③:お子さんとの暮らしから
お子さんの口ぐせ、寝言、初めて話した言葉。子育ての毎日には、名前の種がたくさん落ちています。「お店の由来は、娘が2歳のときの言い間違いなんです」——そんなエピソードは、お店のプロフィール欄で最高の自己紹介になります。
引き出し④:届けたい気持ちから
お客様にどんな気持ちになってほしいか、から逆算する方法です。ほっとしてほしいなら柔らかい音(ま行・や行・ら行)、上質さを感じてほしいなら締まった音や欧文表記。音の印象は、思っている以上にお店の第一印象を作ります。声に出したときのリズムも大事で、2〜4音節におさまる名前は呼びやすく、覚えてもらいやすい傾向があります。
候補が出たら:5つの実務チェック
決める前に、これだけは確認を
- 検索してみる — 同名のショップ、特に同じ子供服系のお店がないか。商標登録されている名前は避けましょう
- SNSのアカウントが取れるか — インスタで同名アカウントが埋まっていないか。集客の主戦場になるので、ここは意外と重要です
- 読めるか・打てるか — 初見で読める?スマホで検索するとき、正しく入力できる?凝りすぎたつづりは、お客様を迷子にします
- 口に出して心地いいか — 「〇〇っていうお店で買ったの」と友達に話すシーンを想像して、声に出してみましょう
- 3年後も好きでいられそうか — 流行語や年齢限定の言葉は、あとで気恥ずかしくなることも
名前が決まったら:屋号としての小さな実務メモ
せっかくなので、決めた名前を「屋号」として使うときの実務も、さらっと押さえておきましょう。屋号とは、個人事業主としてのお店の名前のこと。開業届に記入する欄がありますが、実は屋号は空欄でも提出できますし、あとから変えることもできます。「名前が決まらないから開業届が出せない」という順番待ちは、実は不要なのです。
屋号を決めておくと、屋号つきの銀行口座を作れるようになります。「〇〇(屋号) 代表 あなたのお名前」という口座は、お客様からの振込先として表示されたときの安心感が違いますし、家計とお店のお金を分ける実務的なメリットも大きいです。
また、ネットショップの「特定商取引法に基づく表記」では、事業者名の表示が求められます。表示の詳細は販売サイトの案内に従っていただく形になりますが、いずれにしても「お店として名乗る名前」は運営のあちこちで登場します。名前決めは気持ちの問題だけでなく、開業準備の実務としてもちゃんと意味のあるステップなのです。
それでも決まらないときの、最終手段
候補を3つまで絞ったら、あとはもう「えいや」で決めてしまいましょう。おすすめは、締め切りを作ること。「今週の日曜日、家族とお茶をしながら決める」——それで十分です。家族に選んでもらうのも素敵です。お店の名前に、家族の思い出がひとつ増えます。どうしても甲乙つけがたいなら、インスタのアカウント名が取りやすいほう、という現実的な決め方でも構いません。運も縁のうちです。
思い出してほしいのは、名前決めはゴールではなくスタートだということ。名前を決めたあなたを待っているのは、仕入れる商品を選ぶ時間、届いた箱を開ける瞬間、初めての注文の通知音——もっとわくわくする景色です。名前の手前で立ち止まるには、その先が楽しみすぎます。
ちなみにyonkaも、一人の主婦が輸入子供服への想いから立ち上げた、小さな名前から始まりました。名前は、育てていくもの。あなたのお店の名前が、いつか誰かのお気に入りのお店の名前になる日を、楽しみにしています。
数年後、お客様から「〇〇さんのお店で買ったロンパース、下の子にもおさがりで着せてます」なんてメッセージが届く。そのとき、あなたが今悩みに悩んで決めた名前は、誰かの子育ての思い出の一部になっています。名前決めの夜更かしも、そう思えばなかなか悪くない時間ですよね。楽しんで、決めてください。
名前が決まったら、
次の一歩も一緒に進みましょう
yonkaは、ヨーロッパの子供服の輸入販売を始めたい方のサポート事業を行っています。最小5万円からの小ロット仕入れ、販売サイトの開設、日々の運営の疑問まで、zoomでのヒアリングからあなたのペースに合わせて伴走します。お店の構想段階でのご相談も大歓迎です。
お問い合わせはこちら無理な勧誘は一切しません。あなたのペースを大切にしています。

