体温より「元気・食欲・水分」を見る
赤ちゃんや小さな子どもが発熱すると、ママやパパはどうしても体温計の数字に目が行きがちです。しかし、発熱の高さだけで「重い」「軽い」を判断するのは難しいもの。本当に大切なのは、子どもの“元気・食欲・水分”の様子を観察することです。本記事では、発熱時に慌てずに対応するための見守り方や、家庭でできるケアのポイントを詳しく解説します。
発熱は「体が働いている証拠」
発熱の役割とは?
発熱は、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。つまり、発熱は体がしっかり働いている証拠であり、必ずしも悪いものではありません。熱が出ることで免疫力が高まり、病原体を排除する力が強くなります。
- 発熱の目的:体温を上げることで、ウイルスや細菌の活動を抑える。
- 自然な反応:発熱は、体が自分自身を守るための自然なプロセスです。
「熱がある=すぐ病院」ではない
発熱したからといって、すぐに病院へ行く必要はありません。まずは、以下のポイントを観察しましょう。
受診を考える目安
- ぐったりして呼びかけに反応しない
- 水分が取れず、半日以上おしっこが出ない
- 息が苦しそう、またはけいれんがある
これらの症状が見られる場合は、迷わず病院を受診してください。それ以外の多くの発熱は、家庭での見守りで自然に回復することがほとんどです。
家庭での発熱時の過ごし方
冷やすより、休ませる
発熱時は「体温を下げる」ことよりも、「体を休ませる」ことを優先しましょう。体がウイルスや細菌と戦うためには、十分な休息が必要です。
見守りのコツ
- 室温を快適に保つ
室温は22〜25℃を目安に、風通しを良くして快適な環境を作ります。 - 額や首筋を冷やす
ぬれタオルや冷却シートを使って、額や首筋を軽く冷やします。ただし、冷やしすぎは体力を奪うため注意が必要です。 - 水分をこまめに与える
脱水を防ぐために、少量の水分をこまめに与えます。 - 食欲がなくても無理に食べさせない
食欲がないときは無理に食べさせる必要はありません。水分補給を優先しましょう。
注意点
- 冷やしすぎない:体を冷やしすぎると、逆に体力を消耗してしまいます。
- 厚着しすぎない:発熱中に手足が温かい場合、寒がっているわけではありません。薄着で快適に過ごせるようにしましょう。
水分補給の重要性
発熱時の脱水を防ぐ
発熱すると、体の水分がどんどん失われます。特に赤ちゃんや小さな子どもは脱水になりやすいため、こまめな水分補給が重要です。
水分補給の方法
- 赤ちゃん:母乳、ミルク、湯冷ましを少量ずつ与えます。
- 幼児:経口補水液、麦茶、果汁を薄めたものなどを与えます。
スプーンで少量ずつ
- スプーンで数分おきに少量ずつ与えると、飲みやすくなります。
- 泣いて飲めない場合でも、口を湿らせるだけで安心です。
“飲ませよう”より“潤わせよう”
水分補給は「飲ませる」ことにこだわらず、口の中を潤わせる意識で行いましょう。
解熱剤の使い方
解熱剤は“つらそうなときだけ”
発熱時に解熱剤を使うタイミングは、「熱の高さ」ではなく「つらそうかどうか」が目安です。38℃を超えたからといって、必ずしも解熱剤を使う必要はありません。
解熱剤を使うタイミング
- ぐったりしている
- 食欲がない
- 眠れない
使用時の注意点
- 医師に処方された座薬を、指示された量で使用します。
- 解熱剤の目的は「熱を完全に下げる」ことではなく、「子どもが休める状態に戻す」ことです。
ママの不安を軽くする「見守りの言葉」
発熱時、ママやパパは数字を見て一喜一憂しがちです。しかし、子どもにとって一番必要なのは「冷静な安心」です。
子どもを安心させる声かけ
- 「大丈夫、一緒にいるよ」
子どもにとって、ママやパパがそばにいることが最大の安心材料です。 - 「寝ていいよ、ママが見てるから」
安心して眠れる環境を作ることで、回復力が高まります。
ママ自身の心を整える
- 深呼吸をして、自分の気持ちを落ち着けましょう。
- 「発熱は成長の一部」と考えることで、不安を軽減できます。
yonkaが大切にしている考え方
発熱は、ママやパパの責任ではありません。それは、子どもが成長する中で必要なプロセスの一つです。yonkaは、ママが不安を抱えすぎない育児を応援しています。
数字より心の温度を整える
- 体温計の数字にとらわれすぎず、子どもの様子を観察しましょう。
- ママが安心して見守ることが、子どもにとって一番の薬です。
まとめ
- 発熱時は体温より「様子」を見る
元気・食欲・水分の状態を観察しましょう。 - 水分と睡眠が取れていれば自然に回復
脱水を防ぎ、十分な休息を与えることが大切です。 - 解熱剤は“つらそうなときだけ”でOK
熱を完全に下げることより、子どもが楽になることを優先します。 - ママが落ち着いて見守ることが最大の安心
子どもにとって、ママの冷静な対応が何よりの安心材料です。
発熱は「怖いもの」ではなく、「体のリセット」。焦らず寄り添うことで、子どもの回復力はぐんと高まります。
FAQ(よくある質問)
Q1. 何℃になったら病院へ行くべき?
数字ではなく“状態”で判断してください。ぐったりしている、水分が取れない、呼吸が苦しそうな場合は受診を。
Q2. 食べないけど大丈夫?
1〜2日程度食べなくても問題ありません。水分補給を優先し、落ち着いたら自然と食欲は戻ります。
Q3. 熱が続くときの目安は?
3日以上続く、または繰り返す場合は小児科を受診してください。発熱の記録を残しておくと診察がスムーズです。
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