妊娠中の生活は、つわりや体調の変化、そして目前に迫る出産や育児への準備で、気づけば「やらなければならないこと」や「心配なこと」で頭がいっぱいになってしまいがちです。
「ちゃんと栄養を摂らなきゃ」
「体重管理をしなきゃ」
「出産準備を完璧にしなきゃ」
そんな責任感やプレッシャーに押しつぶされそうになり、「楽しみ」という感情がどこか遠くへ行ってしまっているように感じることはありませんか?
でも、声を大にしてお伝えしたいのは、妊娠中はもっともっと楽しみにしていいということです。それは、豪華な旅行に行ったり、高価な買い物をしたりといった特別なイベントである必要はありません。日常の中にある、とてもささやかで、でもかけがえのない「小さな幸せ」を味わうこと。それこそが、妊娠期間を豊かにし、ママになる心の準備を整えてくれるのです。
この記事では、忙しない日々の中で見落としがちな、妊娠中だからこそ味わえる「楽しみにしていいこと」を5つ、詳しくご紹介します。これを読めば、不安で縮こまっていた心がふわりと軽くなり、赤ちゃんに会える日がもっと待ち遠しくなるはずです。
妊娠中、楽しみにしていいことは意外と少ないと思っていませんか
妊娠がわかった時、多くの人が最初に感じるのは喜びです。しかし、週数が進むにつれて、その喜びは現実的な不安や身体的な不調に覆い隠されてしまうことがあります。
「楽しみ」より「心配」が前に出てしまう理由
妊娠中はホルモンバランスの激変により、どうしても情緒不安定になりやすい時期です。加えて、インターネットやSNSでは「妊娠中のNG行動」「食べてはいけないもの」「出産のリスク」といったネガティブな情報が溢れています。真面目な方ほど、そうした情報を鵜呑みにして「あれもダメ、これもダメ」と自分を制限し、楽しむことに罪悪感を抱いてしまうのです。
「まだ安定期じゃないから喜んではいけない気がする」
「浮かれていると何かあった時に落ち込むから、期待しないようにしよう」
そんなふうに、無意識のうちに自分にブレーキをかけてはいませんか?
本当は「楽しみにしていいこと」がたくさんある
しかし、妊娠期間は約10ヶ月という、人生においてごく限られた特別な時間です。お腹の中で新しい命が育っていく不思議、日に日に変化する自分の体、そしてパートナーと共有する静かな期待感。これらは、今この瞬間にしか味わえない貴重な体験です。
不安があっても大丈夫。心配事があっても大丈夫。それらと共存しながら、小さな「楽しみ」を見つけ、育てていくことは可能です。むしろ、楽しむことこそが、母子ともに健やかに過ごすための最良の薬になるのです。
楽しみにしていいこと① 赤ちゃんを想像する時間
まず一番に楽しんでほしいのは、まだ見ぬ我が子の姿を自由に想像することです。これは、妊娠中いつでも、どこでもできる、最高のエンターテインメントです。
何も決めなくていい、ただ思い浮かべるだけでいい
エコー写真を見ながら、あるいはポコポコという胎動を感じながら、想像の翼を広げてみましょう。
- どんな顔かな: 「目はパパ似かな?」「鼻はママ似だったらいいな」と、パーツごとの遺伝を想像して楽しむのも良いでしょう。
- どんな声かな: 「生まれたてはどんな泣き声だろう?」「初めて『ママ』って呼んでくれるのはいつかな?」
- どんな手や足かな: 「私の小指をぎゅっと握ってくれるかな」「あんよはどれくらい小さいのかな」
正解なんてありませんし、誰かに発表する必要もありません。ただ心の中で、愛しい存在を具体的にイメージしてみる。それだけで、お腹の奥が温かくなるのを感じるはずです。
赤ちゃんを思い浮かべる時間は、もう始まっている「親になる時間」
実は、この「想像する時間」こそが、心理学的に言う「親になる準備(親性準備性)」を育んでいます。まだ対面していない相手に対して愛情や関心を持つことは、簡単なことではありません。しかし、日々想像を膨らませ、「ここにいるんだな」と意識することで、少しずつ、でも確実に「親としての自覚」や「愛着」が形成されていくのです。
忙しい日々の隙間時間に、ほんの数分でもいいので、目を閉じてお腹の赤ちゃんに想いを馳せてみてください。それは、立派なコミュニケーションであり、胎教です。
楽しみにしていいこと② 赤ちゃんとの「最初」を思い描くこと
次に楽しんでほしいのは、赤ちゃんが生まれてからの「初めての瞬間」をシミュレーションすることです。これも、不安材料を探すためではなく、ワクワクするために行いましょう。
たとえば、こんな「最初」
- 初めて抱っこする瞬間: 分娩室で、産声を聞いた直後に胸の上に抱かれる「カンガルーケア」。その時の温もり、重み、濡れた肌の感触。想像するだけで涙が出るほど感動的な瞬間かもしれません。
- 初めて家に帰る日: 慣れ親しんだ自宅の玄関を、赤ちゃんを抱いてくぐる瞬間。「ようこそ、ここがあなたのお家だよ」と囁く場面を思い描いてみましょう。
- 初めて着せる服: 用意しておいた真っ白な肌着に袖を通す時。「似合うかな?」「ぶかぶかかな?」と、着せ替え人形のように楽しむ想像も素敵です。
- 初めてのお風呂(沐浴): 緊張しながらも、お湯の中で気持ちよさそうにする赤ちゃんの顔。
- 初めてのお散歩: ベビーカーを押して、近所の公園を歩く春の日差し。
すべてを完璧に想像しなくても、「こんな感じかな」と思うだけで十分
ここでのポイントは、リアルな手順や段取り(お風呂の温度は何度で…など)を考えるのではなく、その時の「感情」や「情景」をぼんやりと思い描くことです。「幸せそうだな」「楽しそうだな」というポジティブなイメージを持つことが、出産への恐怖心を和らげ、前向きな期待感に変えてくれます。
映画の予告編を見るように、これからの素敵なシーンを先取りして楽しんでしまいましょう。
楽しみにしていいこと③ 写真や思い出を残すかどうか考えること
妊娠中の今だからこそ、ゆっくり検討できるのが「記念」のことです。これは「やらなきゃいけないタスク」ではなく、「やりたければやれるオプション」として楽しんでください。
やる・やらないを決めなくていい
最近は、妊娠中や出産直後の姿を残すサービスが充実しています。
- マタニティフォト: 大きくなったお腹を美しく撮影する写真。スタジオでドレスを着て撮るのか、自宅でカジュアルに撮るのか、あるいはお腹のアップだけをセルフで撮るのか。
- ニューボーンフォト: 生後2〜3週間の新生児期特有の、小さく丸まったポーズなどを撮影する写真。
- 家族写真: 退院時やお宮参りなど、家族が増えた記念の一枚。
- エコー写真のアルバム作り: 感熱紙のエコー写真をスキャンして、コメントを添えてアルバムにする。
これらを見て、「素敵だな」「やってみたいな」と思うだけで十分です。「絶対に予約しなきゃ」と焦る必要はありません。
妊娠中に決めきれなくても、生まれてから選び直せます
体調や気分の変化もあるので、予約していたけれどキャンセルしたくなることもあれば、逆に予定していなかったけれど撮りたくなることもあります。「こういう選択肢があるんだな」と知っておき、いくつかの素敵なスタジオやカメラマンのインスタグラムをフォローして眺める。それだけで、十分にワクワクする時間になります。
もし撮らなかったとしても、「悩んでやめた」ということも一つの思い出です。大切なのは、自分たちがどうしたいかを自由に考えるプロセスそのものです。
楽しみにしていいこと④ 赤ちゃんのために「1つ」選ぶこと
出産準備品を揃えることは大変な作業ですが、その中にたった一つ、自分の心がときめく「特別なもの」を選ぶ楽しみを混ぜてみてください。
量はいらない、気持ちが動くものを1つ
実用性やコスパだけで選ぶのではなく、「ママである私のテンションが上がるか」を基準に選ぶアイテムです。
- 退院の日に着せたい服(セレモニードレス): 真っ白なレースのドレスや、上質なコットンのカバーオール。「これを着て退院するのが楽しみ!」と思える一着があれば、入院生活や陣痛の辛さも乗り越える力になります。
- 見ると安心するアイテム: 手触りの良いぬいぐるみ、優しい音色のオルゴール、可愛いデザインのおくるみ。
- 写真に残したい1着: ニューボーンフォトやお披露目のために着せたい、とっておきのデザインの服。
「これを選んだ時間」そのものが、大切な思い出になります
たくさんの物に囲まれる必要はありません。たった一つでも、思い入れのある品があれば、それは赤ちゃんへの最初の贈り物になります。
将来、お子さんが大きくなった時に、「あなたが生まれる前、ママはワクワクしながらこの服を選んだんだよ」と話してあげる日が来るでしょう。そのエピソードごと、宝物になるのです。お店に行って実際に手にとってみたり、ネットショップでお気に入りリストを作ったりする時間も、極上の「楽しみ」として味わってください。
楽しみにしていいこと⑤ 赤ちゃんを待つ今の時間
そして最後にお伝えしたいのは、今この瞬間、「妊娠期間そのもの」を楽しんでほしいということです。
生まれてからは、もう戻れない時間
赤ちゃんが生まれると、生活は一変します。24時間体制のお世話が始まり、自分一人の時間や、夫婦二人だけの時間は物理的に確保しにくくなります。だからこそ、今のこの静かな時間は、二度と戻らない貴重なものです。
- 赤ちゃんがまだお腹にいる不思議: 胎動を感じながら「ここにいるね」と話しかける一体感は、妊娠中だけの特権です。
- 2人だけの時間がある: パートナーとゆっくり食事をしたり、映画を見たり、ただのんびりと会話をしたり。これらは出産後、しばらくは「贅沢な時間」になります。
- 静かに待てる時間: 好きな本を読んだり、カフェでボーッとしたり、好きな音楽を聴いたり。自分のペースで過ごせる時間を噛み締めてください。
「早く会いたい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、「今だけのこの状態」を愛おしむ余裕を持てると、心はもっと豊かになります。
楽しみと不安は、同時にあっていい
ここまで「楽しみ」についてお話ししてきましたが、それでもふとした瞬間に不安がよぎることはあるでしょう。
「楽しみにしていると、万が一のことがあった時に傷つくんじゃないか」
「親になる覚悟が足りないんじゃないか」
そう自分を責めてしまうかもしれません。でも、覚えておいてください。楽しみと不安は、セットであっていいのです。
不安は愛情の裏返し
「楽しみ」という感情と、「不安」「戸惑い」「恐怖」といった感情は、心の中で同居できます。どちらか一つに絞る必要はありません。
「すごく楽しみだけど、すごく怖い」。それが、多くの妊婦さんの偽らざる本音であり、正常な心理状態です。
不安になるのは、お腹の赤ちゃんがあなたにとって「守りたい大切な存在」だからこそ。どうでもいい相手なら不安にはなりません。つまり、不安があること自体が、あなたがすでに愛情深い母親である証拠なのです。
だから、不安を感じた時は「ああ、私、ちゃんと赤ちゃんのことを考えているんだな」と肯定してあげてください。そしてその隣にある「楽しみ」も、同じように大切にしてあげてください。
楽しむことは、準備のひとつ
妊娠中に楽しむことは、決して現実逃避や不謹慎なことではありません。それは、赤ちゃんを迎えるための、最も重要で、最も効果的な「心の準備」なのです。
自分をいたわる準備、家族になる準備
ママがリラックスして幸せな気持ちでいると、脳内からはオキシトシンやエンドルフィンといった「幸せホルモン」が分泌されます。これらは胎盤を通してお腹の赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんもリラックスできると言われています。
また、ママが楽しそうにしている姿は、パートナーにとっても安心材料になります。「二人で赤ちゃんを迎えるのが楽しみだね」という空気が家庭内に満ちることで、家族になる準備が自然と整っていくのです。
「何もできていない」と感じた日に思い出してほしいこと
体調が悪くて一日中寝ていた日。
準備リストが全く進まなかった日。
「今日は何も生産的なことができなかった」と落ち込む日もあるかもしれません。
そんな時は、どうかこう思い出してください。
「赤ちゃんを思って過ごした時間そのものが、もう立派な準備です」
お腹を撫でたこと。
「今日はいい天気だよ」と話しかけたこと。
トイレに行くたびに出血がないか確認してホッとしたこと。
栄養を考えてランチを選んだこと。
そのすべてが、命を守り育むための偉大な仕事です。あなたは、息をしているだけで、赤ちゃんの命を育てています。それ以上に素晴らしい「準備」なんてありません。
まとめ|妊娠中は、もっと楽しみにしていい
妊娠期間は、新しい命の誕生までのカウントダウンであり、一人の女性が「母」へと生まれ変わるための助走期間です。
- 小さなことを楽しみにしていい
- 何も決めなくても、想像するだけでいい
- 他人と比べなくていい
- 不安があっても、同時に楽しんでいい
- 今のこの時間を、自分のために大切にしていい
どうか、自分に「楽しむ許可」を出してあげてください。「心配」よりも「楽しみ」の割合を少しだけ増やして、残りのマタニティライフを笑顔で過ごしてください。
その穏やかで温かい気持ちは、きっとお腹の赤ちゃんにも伝わり、「早くこのママとパパに会いたいな」と思っているはずです。
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