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  3. 「抱き癖がつく」は昔の話。親世代の“古いアドバイス”を笑顔でスルーする方法

「抱き癖がつく」は昔の話。親世代の“古いアドバイス”を笑顔でスルーする方法

2026 1/26
ブログ
2026年1月31日

実家のお母さんや義理のお母さんから、こんな言葉をかけられたことはありませんか?

「そんなに泣くたびに抱っこしてたら、抱き癖がつくわよ」
「お風呂上がりは喉が渇くから、白湯を飲ませなさい」
「あら、赤ちゃんは大人より一枚多く着せるのが基本よ。寒そうだから、靴下を履かせないと」

言っている本人たちに悪気はなく、むしろ可愛い孫を心から思ってのアドバイスだということは、痛いほど分かります。その愛情は、本当にありがたいものです。

でも、産院で指導されたことや、自分で調べた最新の育児書に書いてあることと真逆だと、「今は違うのにな…」とモヤモヤしたり、自分のやり方を真っ向から否定されたようで悲しくなったりしますよね。

最初に結論をはっきりとお伝えします。
あなたが今、悩みながらも実践している育児が、今の時代の「正解」です。

親世代が自信を持って語るアドバイスは、彼女たちが子育てをしていた30年前の「正解」でした。パソコンのOSがWindows 95からWindows 11へとアップデートされるように、育児の常識も、医学や科学の進歩によってこの30年でガラリと変わっているのです。

今日は、そんな育児のジェネレーションギャップに悩むママへ、無用な衝突を避け、相手の顔も立てながらその場を乗り切るための「笑顔のスルースキル」を伝授します。

目次

なぜ話が噛み合わない?「30年の常識の変化」を知ろう

祖父母からのアドバイスにイライラしてしまうのは、「間違ったことを言われている」と感じるからです。しかし、まずは「なぜ彼らがそう信じているのか」という歴史的背景を知るだけで、少し冷静になることができます。

ここでは、代表的な「昔と今の育児常識の違い」をいくつか見てみましょう。

1. 「抱き癖」の真実

  • 昔の常識:「甘やかすと自立できない子になるから、すぐ抱っこしない」
    かつては、泣いてもすぐに対応せず、ある程度放っておくことで「我慢強い子」が育つと考えられていました。
  • 今の常識:「愛着形成(アタッチメント)のために、泣いたらすぐ抱っこ」
    現在では、赤ちゃんが泣いたときにすぐに応答し、たくさん抱っこすることで、赤ちゃんは「自分は大切にされている」「ここは安全な場所だ」という絶対的な安心感(心の安全基地)を育むことが分かっています。この愛着形成がしっかりとできている子ほど、情緒が安定し、結果的に早く自立していくことが多くの研究で示されています。

2. 「白湯・果汁」の真実

  • 昔の常識:「栄養補給や水分補給のため、生後早い段階から与える」
    30年以上前の粉ミルクは、現在のものほど栄養価が高くなく、ビタミンなどを補う目的で果汁が推奨されていました。また、お風呂上がりの水分補給として白湯を飲ませるのが一般的でした。
  • 今の常識:「離乳食開始(生後5〜6ヶ月)までは母乳やミルクだけで十分」
    現在のミルクは非常に高品質で、必要な栄養素はすべて含まれています。赤ちゃんの未熟な腎臓に負担をかけないためにも、離乳食開始前の水分補給は母乳かミルクだけで十分とされています。また、早期に甘い果汁の味を覚えると、離乳食が進まなくなる可能性も指摘されています。

3. 「日光浴」の真実

  • 昔の常識:「骨を強くするビタミンD生成のため、積極的に直射日光を浴びせる」
    かつては、くる病予防のために、赤ちゃんを日光に当てることが奨励されていました。
  • 今の常識:「紫外線の害を避けるため、外気浴(日陰)で十分」
    オゾン層の破壊などの環境変化により、昔よりも紫外線の有害性が懸念されるようになりました。赤ちゃんのデリケートな肌を守るため、直射日光は避け、明るい日陰で外の空気に触れる「外気浴」で十分とされています。

このように、相手は「Windows 95」の知識で自信を持って話していて、あなたは最新の「Windows 11」を使っている状態です。話が噛み合わないのは、搭載されているOSのバージョンが違うからであり、どちらかの人間性が悪いわけではないのです。この前提を理解するだけで、相手へのイライラが少し優しさに変わるかもしれません。

真正面から戦わない。最強の武器は「笑顔でスルー」

古いアドバイスに対して、「お義母さん、それは違います!この本にはこう書いてあって…」と、育児書を片手に真正面から反論するのは得策ではありません。相手は「良かれと思って」言っているため、知識で論破しようとするとプライドを傷つけられ、意固地になり、関係が悪化するだけです。

ここでは、相手のプライドを守りつつ、アドバイスをふんわりと受け流す「魔法の言葉」を3つご紹介します。

1. 驚きと感謝でサンドイッチする作戦

「へぇ〜!昔はそうだったんですね、全然知りませんでした!(驚き)教えてくださってありがとうございます!(感謝)でも、実はこの間、産院の助産師さんから『今はアレルギーの観点もあって、こう指導してるんですよ』って言われちゃって〜」

ポイントは、まず相手の知識を「昔の貴重な知恵」としてリスペクトすることです。「知らなかったです!」と驚いて見せるだけで、相手の承認欲求は満たされます。その上で、「でも、今は専門家からこう言われていて…」と、自分のやり方を押し付けるのではなく、第三者の指示として伝えるのがコツです。

2. 「医師・助産師」を虎の威を借りる狐作戦

「私もそうしたい気持ちは山々なんですけど、今の小児科の先生がすっごく厳しくて…『お母さん、絶対にやらないでくださいね!』って念を押されてるんです〜。昔と違って、今は本当にうるさいんですよねぇ、困っちゃいますよね(笑)」

自分も被害者であるかのように振る舞い、「本当はやりたいけれど、権威ある専門家の指示だから逆らえない」というスタンスを取ります。親世代は医師や先生といった権威に弱い傾向があるため、特に効果てきめんです。「困っちゃいますよね」と相手に同意を求めることで、不思議な共犯関係のようなものが芽生え、それ以上追及されにくくなります。

3. 曖昧に微笑んで話題転換作戦

「なるほど〜、そういう考え方もあるんですね!参考にさせていただきますね(ニコッ)」
「そうなんですね〜(ニコッ)。あ、そういえばこの子、最近こんなことができるようになったんですよ!」

肯定も否定もせず、ただにこやかに相槌を打ち、即座に話題を孫の可愛い成長報告などに切り替えます。これは、「あなたの話はきちんと聞きましたよ(ただし、それに従うとは言っていません)」という、高度な大人の対応です。相手も、可愛い孫の話に気を取られ、先ほどのアドバイスのことは忘れてしまうことが多いものです。

もし勝手に何かをされそうになったら?

言葉だけのアドバイスなら上記の方法で聞き流せますが、中には勝手にジュースを飲ませようとしたり、はちみつをあげようとしたり、真夏に何枚も厚着をさせようとしたり、実力行使に出るケースもあります。その場合は、笑顔でスルーしている場合ではありません。赤ちゃんの安全を守るため、体を張って止める必要があります。

その時のたった一つのルールは、**「赤ちゃんの全責任者(ママ)としての主権は、絶対に譲らないこと」**です。

「お義母さん、ありがとうございます!でも、すみません!この子のアレルギー予防のために、離乳食が完了するまでは、口に入れるものはすべて私が管理することに決めているんです。ごめんなさいね」

ここでのポイントは、「〜と思うんですけど…」と弱気な表現を使わず、「決めているんです」「管理しているんです」と、きっぱりと言い切ることです。語尾を濁すと、「大丈夫よ、ちょっとくらい」と押し切られる隙を与えてしまいます。赤ちゃんを守れるのは、世界でたった一人、母親であるあなただけです。そこだけは心を鬼にして、愛想笑いをやめ、毅然とした態度でガードを固めましょう。

まとめ|「愛」だけ受け取り、「情報」は捨てる

親世代や祖父母世代の、時に厄介なアドバイス。その行動の根底にあるのは、間違いなく「孫に元気にすくすく育ってほしい」という、深く温かい愛情です。ただ、その愛情を表現するための方法(情報)が、少し古くなってしまっているだけなのです。

プレゼントに例えるなら、素敵な包装紙に包まれているけれど、中身が少し時代遅れだった、というようなもの。

ですから、アドバイスの「中身(古い情報)」は、右から左へ受け流してしまいましょう。そして、その奥にある「孫への愛(美しい包装紙)」だけを、「ありがとう」と感謝して受け取っておきましょう。

ママが笑顔でいることが、赤ちゃんにとって何よりの幸せです。外野の声に心を惑わされず、あなたが信じる「令和の育児」を、自信を持って堂々と続けてくださいね。


よくある質問(Q&A)

Q. 夫が義母の味方をします。「うちの母さんが言う通りにすれば間違いないよ」と言われてイライラします。

A. 夫への「教育」と「情報共有」が必要です。 夫もまた、育児に関しては素人です。そのため、自分を育ててくれた実体験を持つ母親(義母)の言葉を信じてしまうのは、ある意味自然なことです。まずは夫に感情的に反論するのではなく、夫婦二人で冷静な時に、「実は今、医学的に育児法はこう変わっているんだよ」という最新の情報を、公的機関のウェブサイトや図解の多い育児雑誌などを見せながらシェアしましょう。「僕の育児知識もアップデートしなきゃな」と彼自身に思わせることが、最大の防御策であり、最強の味方を作る第一歩です。

Q. 昔の育児グッズ(歩行器など)を善意でプレゼントされました。正直、使いたくありません。

A. 「安全性の懸念」と「場所がない」で丁重にお断りしましょう。 歩行器などは、転倒事故のリスクや、つかまり立ち・ハイハイといった自然な発達段階を飛ばしてしまう可能性から、現在は使用を推奨しない専門家も多いです。「お気持ちは本当に嬉しいのですが、先日、保健師さんから『事故が多いので使用を控えるように』と指導されてしまって…」と、やはり専門家のせいにするのが角が立たない断り方です。あるいは、「せっかくですが、家が狭くて置く場所がなくて…」と物理的な理由を伝えたり、「ありがとうございます!実家に行った時に使わせてくださいね!」と、実家専用品にしてもらうのも一つの手です。

Q. 実母からのアドバイスが特にうっとうしくて、つい喧嘩になってしまいます。

A. 実の親子だからこそ、一度本音でぶつかるのもアリです。 義母には気を使いますが、実の母親であれば「心配してくれるのは嬉しいけど、昔と今は違うの!私のやり方を信じて、黙って見守っていてほしい!」と、一度感情をぶつけてみても、関係修復は比較的容易です。また、一番効果的なのは、1ヶ月健診や地域の育児学級などに一緒に連れて行き、医師や保健師といったプロから直接、今の育児法を説明してもらうことです。第三者から客観的な説明を受けることで、多くの母親は納得してくれるものです。

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