海外子供服ベビー服を仕入れる際の関税について!輸入販売する際にかかる費用・個人通関手続きを解説
海外から子供服やベビー服を輸入し販売する際にかかる費用はいくつかありますが、その中でも主な費用の一つが関税です。
関税は輸入される商品の価値に対して課される税金であり、輸入国の税関によって徴収されます。
この記事では、海外子供服・ベビー服の輸入時にかかる関税について紹介します。
そもそも関税とは
関税とは、国境を越える商品にかかる税金であり、その金額は商品の種類や価格、または発送される国によって異なり輸入業者や個人が輸入する国の税関に納めるものです。
例えば、日本の業者がアメリカから牛肉を輸入する場合、その関税は日本の税関に支払われます。
この税金は、輸入商品の種類や価格によって異なり、通常は商品配送業者が税関に代わりに納税し、その後消費者に請求されます。
関税は日本で生産された商品と外国製品の価格差を調整し、国内産業を守る目的で課されています。
例えば、海外で生産された牛肉が日本国内のものより安価な場合、関税によって価格差を縮め、国内産業を保護します。
しかし、関税が商品価格に上乗せされるため、消費者は本来より高い価格で商品を購入することになります。
海外子供服・ベビー服の関税計算方法
ベビー服の個人輸入における関税は、商品のCIF価格(商品価格+保険+送料の合計)に基づいて計算され、例えば関税率が10%でCIF価格が10,000円なら関税は1,000円になります。
関税には、一般的な商品に適用される「一般関税」、特定の国との協定により軽減される「特恵関税」、特定商品に一時的に課される「暫定関税」があります。
また、一定金額以下の商品は免除されることもあるため、国や商品による免除条件の確認が必要です。
関税の支払いは通常、商品到着時に配送業者が行い、オンラインでの事前支払いも可能です。
関税は政策や為替レートによって変動するため、最新の情報は関税局の公式サイトで確認しましょう。
複数商品を購入する場合、個々の商品が免除金額内でも合計で超えると関税が課されます。
一部の通販サイトや代行サービスは関税の予測ツールを提供していますが、これはあくまで予測であり実際の金額とは異なることがあるため注意が必要です。
海外子供服の仕入れで聞く「FTA」とは
海外のベビー服・子供服を仕入れる際に知っておく言葉がFTAです。
FTA(Free Trade Agreement)とは、「自由貿易協定」のことで、二国間または複数国間で締結される国際協定です。
この協定の主な目的は、加盟国間の貿易障壁を低減または撤廃し、商品やサービスの自由な流通を促進することにあります。
FTAは基本的に、加盟国間で商品やサービスの取引を行う際の障壁を減らすことに焦点を当てています。
これにより、加盟国は互いにより安価で商品やサービスを交換できるようになります。
関税の削減や撤廃がその主な方法ですが、それ以外にも様々な規制の緩和や調和が図られます。
FTAのメリット
FTA(自由貿易協定)は、加盟国間の関税を低減または撤廃することで貿易を促進する国際的な取り決めです。このような協定にはいくつかの重要なメリットがあります。
貿易の増加
FTAによって関税が低くなることで、商品の価格が下がります。この結果、貿易量が増加し、加盟国間の取引が活発化します。低い関税は企業にとって負担が少なくなり、国境を越えた取引が促進されます。このような貿易の増加は、加盟国の経済成長に大きく貢献します。
市場アクセスの拡大
FTAによって、加盟国は他国の市場に容易にアクセスできるようになります。関税やその他の貿易障壁の低減により、企業は新たな市場でのビジネス機会を見つけることができます。これは、企業の国際展開を促進し、競争力の向上につながります。
消費者にとっての利益
低い関税や貿易障壁によって、商品の価格が下がります。その結果、消費者はより多くの選択肢を持ち、より低い価格で商品を購入できるようになります。これにより、消費者の生活水準が向上し、消費者福祉が増加します。
以上のように、FTAは貿易の増加、市場アクセスの拡大、消費者にとっての利益など、多くのメリットをもたらします。これらの効果は加盟国の経済発展に貢献し、国際間の経済活動を促進します。
FTAのデメリット
FTA(自由貿易協定)にはいくつかのデメリットも存在します。
国内産業への影響
FTAによって関税が低減されることで、国内産業は外国の競争に晒されることになります。これにより、保護されていた産業や技術的に弱い産業が圧迫される可能性があります。外国からの安価な製品が市場に流入することで、国内企業が競争力を失い、倒産する可能性もあります。また、一部の産業は国内市場での存在感を失い、衰退する可能性があります。
雇用の変化
FTAによって一部の産業が海外競争に負けることで、その産業に従事する労働者の雇用が不安定になる可能性があります。競争に敗れた企業が閉鎖するか、生産規模を縮小することで、雇用が失われることがあります。また、新たな市場で競争力のある産業が成長する一方で、労働者は新しいスキルや職種を身につける必要があるため、雇用の変化が生じる可能性もあります。
以上のように、FTAは国内産業や雇用に影響を与える可能性があります。政府や企業はこれらの影響を考慮し、適切な政策や対策を講じることが重要です。
輸入する際の個人通関手続き
海外から商品を輸入する際の個人通関手続きについて詳細に説明します。
まず、個人通関が必要になるのは、ざっくりとした基準としては、20万円を超える荷物が輸入される場合です。この金額は、毎週更新されるレートに基づいて、支払ったインボイスの価格と比較されます。
私が今回輸入した子供用タイツは、20万円を超えたため、神奈川県の川崎郵便局/通関部に個人通関のため足を運びました。
この際、3箱のうち1箱が先に届いたという異常な状況もあり、自ら足を運んで通関手続きを行うこととなりました。
通関手続きは、まず密室で荷物が監視下に開封されます。この際、インボイスに記載されている内容と実際の商品が一致しているかが一点一点確認されます。これは非常に手間がかかる作業であり、200個を超える大量の商品を出して照らし合わせる作業になります。
その後、通関手続きに入ります。基本的には、全体の数から既に到着した数を引いた数が手続きされます。
この際、自分でパソコンに情報を入力することになります。荷物の詳細や出荷元・受取人の情報などを税関のフォーマットに沿って入力していきます。最初は戸惑いましたが、隣で税関の職員が手助けしてくれたため安心しました。
手続きが終わると、関税や消費税などが計算されて支払いが行われます。ただし、20万円を超える注文の場合、日・EU経済連携協定によりヨーロッパで生産された商品に関税が免除されることがあります。ただし、消費税などは依然として発生します。
これから出荷を控えている場合は、担当者に連絡して日・EU経済連携協定の内容をインボイスに追加することが重要です。これにより、関税が免除される可能性があります。
結局のところ、関税が免除されても消費税などは発生しますが、関税分がなくなることで経費を削減できます。
今回の経験を通じて、この作業が初めて自分で行うことになりましたが、今後はこの経験を活かしてコスト削減に努め、お客様に還元していきたいと思います。
海外子供服・ベビー服の販売を始めたい方はYonkaにご相談ください
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ベビー服の個人輸入とは?
海外の子供服ベビー服の個人輸入販売とは、販売者が海外のブランドやショップから直接子供服・ベビー服を仕入れる行為を指します。
国内で手に入らないデザインやブランドの子供服・ベビー服を販売することが可能なため近年注目され販売しているショップも増えています。
通常、このような取引はインターネットを介して行われますが、仕入れる際にはショップの信用度や経歴などチェックされることも多く、メーカーから仕入れる難易度は年々難しくなっています。
ヨーロッパの子供服を輸入する方法
ヨーロッパの子供服やベビー服を個人輸入する際には、いくつかの方法があります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、自分のニーズや状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。
一つ目の方法は、直接海外通販サイトから購入することです。
この方法のメリットは、商品価格が比較的安いことが挙げられます。また、一部のブランドでは公式サイトから直接購入することも可能です。しかし、言語の壁や送料、関税、通貨換算など多くの手続きが必要であるというデメリットもあります。特に、高額な関税がかかる可能性があるため、事前に金額を確認することが重要です。
二つ目の方法は、代行サービスを利用することです。
代行サービスは日本語でのサポートがあり、関税や送料、通貨換算などの手続きを代行してくれるため、利用者にとって便利な選択肢です。ただし、代行サービスには料金が発生する場合があり、また詐欺が存在する可能性もあるため、信頼性を確認することが重要です。
三つ目の方法は、国内のセレクトショップを利用することです。
セレクトショップではすでに海外商品が輸入されており、関税や送料の心配が少ない上、日本語での対応も期待できます。しかし、商品価格が高くなる場合があるというデメリットがあります。また、偽物が混ざっている可能性もあるため、事前に店舗の評価やレビューをチェックすることが重要です。
四つ目の方法は、友人や知人に頼むことです。
信頼性が高く、関税や送料を節約できる場合がありますが、依頼人の負担が大きい場合もあります。また、数量が多い場合には問題が生じる可能性もあるため、関税やその他の費用について事前に確認することが重要です。
最後の方法は、旅行中に購入することです。
自分で商品を選び、試着もできるというメリットがありますが、旅行のスケジュールに合わせなければならないというデメリットもあります。また、購入数量によっては帰国時に関税がかかる可能性があるため、注意が必要です。
これらの方法を比較し、自分のライフスタイルやニーズに合ったものを選択しましょう。
関税や送料、品質などの注意点をしっかり把握して、賢い輸入を行いましょう。
海外ベビー・子供服セレクトショップyonkaについて
yonka shop:
Yonkaは、産まれてきた赤ちゃんとママのための子供服のセレクトショップです。世界各地から厳選されたお洋服を取り扱っています。店主自身も子育て真っ最中で、商品のセレクト時には素材の良さや、自分の子供に安心して着せられるかどうかを重視しています。安心して遊べ、見ているだけで癒されるような商品や、大人可愛いアイテムをセレクトしています。
海外子供服個人輸入販売に関するご相談:
yonkaでは、海外子供服の輸入販売・ネットショップを始めたい方や、始め方がわからない方へのサポートも行っています。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
深谷市の店舗について:
埼玉県深谷市にあるYonkaの店舗には、オンラインショップに掲載されていないアイテムやバースデートレインなどの特別な商品も販売しています。
実店舗で実際に海外子供服・ベビー服を手に取ってサイズ感など見ることができるのは魅力です。
注意: Yonkaの店舗は自宅兼用のため、駐車スペースが限られています。そのため、ご来店の際は事前に予約をお願いしております。当日予約でも大丈夫ですので小さなお子様を連れてお気軽にお越しください。