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赤ちゃんの乳児湿疹は「ママの食事」のせいじゃない!母乳と肌荒れの正しい関係とケア方法

2026 2/02
ブログ
2026年2月6日
目次

その涙、流す必要はありません。赤ちゃんの肌荒れで自分を責めているあなたへ

赤ちゃんの、つるつるで柔らかいはずのほっぺやおでこに、ある日突然現れる赤いポツポツとした湿疹。
それを見つけた瞬間、母親の心はギュッと締め付けられるような、鋭い痛みに襲われます。

そして、脳裏をよぎるのは、後悔と罪悪感。
「どうしよう、昨日、私が食べたあのケーキのせいだ…」
「こってりした揚げ物を食べたから、母乳の質が悪くなって、この子の肌を荒れさせてしまったんだ」
「ごめんね、ごめんね。ママの食生活が悪くて、こんなに痒い思いをさせて…」

もしあなたが今、そうやって自分を責め、赤ちゃんの顔を見るたびに涙ぐんでいるのなら。
ちょっと待ってください。その涙、今すぐ止めてください。
その涙と罪悪感は、まったく必要のないものだからです。

yonkaが今日、あなたに一番強くお伝えしたいこと。
それは、「赤ちゃんの一般的な肌荒れ(乳児湿疹)は、あなたが食べたもののせいでは決してない」という、医学的な事実です。

「お母さんが食べたもので母乳の質は変わる」
「甘いものや油っぽいものを食べると、おっぱいが詰まるし、赤ちゃんの肌も荒れる」

これは、まるで日本の育児における「常識」のように、古くから語り継がれてきた俗説です。
しかし、現代の皮膚科学や小児科学の世界では、アレルギーが確定していない限り、一般的な乳児湿疹の原因が母親の食事にあるとは考えられていません。

今日は、あなたを苦しめるその根深い誤解を一つひとつ解きほぐし、罪悪感からあなたを解放します。
そして、本当に赤ちゃんのために今すぐやってあげるべき「正しいスキンケア」について、具体的にお話しさせていただきます。
これは、あなたと赤ちゃんの両方を守るための、大切な知識です。

なぜ「ママの食事のせい」という神話はこんなにも根強いのか?

そもそも、科学的根拠が乏しいにもかかわらず、なぜこの「母親の食事原因説」はこれほどまでに根強く、多くの母親たちを苦しめ続けているのでしょうか。
それには、いくつかの文化的、心理的な背景があります。

1. 昔ながらの「和食至上主義」と「母乳=血液」という考え方の余波

ひと昔前まで、日本では「母乳は母親の白い血液である」と考えられていました。
そのため、「母親が口にしたものは、ダイレクトに血液(=母乳)の質を変える」と信じられてきたのです。
「油っぽいものを食べるとおっぱいがドロドロに詰まる」「甘いものを食べると母乳が甘くなりすぎて良くない」「乳製品は体を冷やすからダメ」といった話は、その名残です。

しかし、現代の栄養学では、人間の身体はそんなに単純な仕組みではないことが分かっています。
母親がケーキや唐揚げを食べても、その糖分や脂肪分がそのままの形で母乳に出てくるわけではありません。
食べ物は一度、母体の中で消化・分解され、赤ちゃんに必要な栄養素が絶妙なバランスで再合成されて、常に一定の成分に調整された母乳が作られます。
もちろん、極端な偏食は母親自身の健康に影響しますが、たまにスイーツを食べたくらいで母乳の質が劇的に悪化することはありません。

2. 「湿疹の好発時期」と「ママのご褒美」のタイミングが絶妙に重なる

もう一つの大きな理由は、単なる「タイミング」の問題です。

赤ちゃんに「乳児湿疹」が最も出やすいのは、生後1ヶ月から3ヶ月頃です。
そして、この時期は、出産という大仕事を終え、不眠不休の育児に突入したママの疲労がピークに達する時期でもあります。
「もう限界…ちょっとくらい甘いものを食べてエネルギーチャージしたい」
そう思うのは、人間として当然の欲求です。

そこで、たまたまケーキを食べた翌日に、赤ちゃんの生理現象として、もともと出るべくして出るタイミングだった湿疹が現れる。
この偶然が重なることで、「やっぱり、昨日食べたアレが原因だったんだ…」という、因果関係の誤った思い込みが、母親の心に深く刻み込まれてしまうのです。
一度そう思い込むと、その後も「チョコを食べたら悪化した気がする」「パンをやめたら少し良くなった気がする」と、全ての肌トラブルを自分の食事と結びつけて考えてしまうようになります。

本当の犯人は食事じゃない。「未熟な皮膚バリア機能」です

では、なぜ赤ちゃんの肌は、あんなにも簡単に荒れてしまうのでしょうか。
理由は非常にシンプルです。
それは、「赤ちゃんの皮膚が、まだ未完成でとてもデリケートだから」です。

1. 皮膚の薄さは大人の半分以下!スカスカの壁と同じ状態

生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚は、驚くほど薄く、その厚みは大人の半分ほどしかありません。
皮膚の表面にあって、外部の刺激から肌を守り、内部の水分蒸発を防ぐ「角質層」も未発達です。
これは、例えるなら、まだセメントが固まっておらず、隙間だらけのレンガの壁のようなもの。
水分を保持する力が弱いため、何もしなければあっという間に乾燥してカサカサになります。
そして、その隙間だらけの壁からは、外からのあらゆる刺激物が簡単に侵入してしまうのです。

2. ホルモンの影響による極端な皮脂分泌バランスの乱れ

赤ちゃんの皮脂分泌は、非常に不安定で、月齢によって大きく変化します。

  • 新生児期〜生後2ヶ月頃(脂漏性湿疹の時期):
    お腹の中にいる時にママからもらった女性ホルモンの影響で、一時的に皮脂が過剰に分泌されます。大人で言う思春期のような状態で、毛穴に皮脂が詰まりやすく、ニキビのような「新生児ざ瘡」や、眉毛やおでこに黄色いかさぶたができる「脂漏性湿疹」が起こりやすくなります。
  • 生後3ヶ月以降(乾燥性湿疹の時期):
    ママからもらったホルモンの影響が消えると、今度は一転して、皮脂の分泌が急激に減少します。赤ちゃんは自力で皮脂を分泌する力がまだ弱いため、人生で最も乾燥しやすい「カサカサ期」に突入します。

3. あらゆるものが「刺激」になる、無防備すぎる肌

この「薄い皮膚」と「皮脂バランスの乱れ」という最弱のコンディションの肌に、日常生活にありふれた様々なものが触れると、それだけで簡単に炎症(湿疹)が起こります。
例えば、

  • よだれ、涙、鼻水(これらに含まれる消化酵素などが刺激になる)
  • ミルクの吐き戻し
  • 汗(あせも)
  • 衣類や寝具との摩擦
  • 空気中のホコリやダニ、花粉
  • 洗い残した石鹸や洗剤

これらが、未熟な肌の隙間から侵入し、小さな火種となって湿疹を引き起こすのです。
つまり、赤ちゃんの肌荒れの主な原因は、ママの母乳という「内側」からの影響ではなく、ほとんどがこのような**「外側」からの物理的な刺激**にあるのです。

食事制限よりも100倍大切!今日から始める「洗う・潤す」の鉄壁スキンケア

「私のせいじゃないなら、どうすれば治るの?」
「私が卵や牛乳、小麦を我慢すれば、この子の肌は綺麗になるんじゃないの?」

そのように考えて、明日からストイックな食事制限を始めようとしているなら、どうか待ってください。
アレルギーが確定していない段階での自己判断による食事制限は、ほとんどの場合、赤ちゃんの湿疹を改善させません。
それどころか、母親の栄養不足を招き、母乳の出が悪くなったり、ママ自身の心身の健康を損ねてストレスが増大したりするリスクの方が遥かに高いのです。

赤ちゃんの肌を守り、治すために本当に必要なのは、ママの我慢や食事制限ではありません。
たった2つのシンプルな「スキンケア」です。

1. 怖がらずに、しっかり「洗う」(清潔の徹底)

湿疹ができている肌を見ると、「刺激しない方がいいのでは?」「触ると悪化しそう」と怖くなり、お湯でサッと流すだけにしていませんか?
実は、それは逆効果です。

湿疹の原因となっている、肌表面の余分な皮脂や汗、よだれ、ホコリなどの汚れ、そして皮膚の上で悪さをする黄色ブドウ球菌などの雑菌を、きちんと洗い流してあげることが、治癒への第一歩です。
以下のポイントを徹底してください。

  • たっぷりの泡で洗う:固形石鹸でも液体ソープでも構いません。赤ちゃん用の低刺激なものを、泡立てネットなどを使って、きめ細かい弾力のある泡を両手いっぱいに作ります。泡がクッションとなり、肌への摩擦を防ぎます。
  • 手のひらで優しく撫でる:ガーゼやスポンジは、赤ちゃんの薄い皮膚には刺激が強すぎます。たっぷりの泡をつけたママの手のひらで、まるで赤ちゃんの肌に触れるか触れないかくらいの優しさで、撫でるように洗います。首や脇の下、手足のくびれなど、汚れが溜まりやすいシワの部分も忘れずに。
  • しっかりすすぐ:シャワーの弱い水流で、泡の成分が肌に残らないように、これでもかというくらい丁寧にすすぎます。

2. 親の仇のように、たっぷり「潤す」(保湿の徹底)

洗浄後、清潔になった肌は、いわば無防備な丸裸の状態です。
未熟な皮膚のバリア機能を補うために、間髪入れずに保湿剤を塗って、人工的な保護膜を作ってあげましょう。

最大のポイントは、「量」です。
多くの人が、保湿剤を「薄く伸ばして」塗ってしまいがちですが、それでは全く量が足りません。

  • 肌がテカテカ光るくらい、ティッシュが張り付くくらいたっぷりと塗ります。
  • 塗るというより「置く」イメージで、肌の上に保湿剤の層を作るように乗せていきます。摩擦しないように、優しく広げましょう。
  • 保湿は1日最低2回(朝と入浴後)、乾燥が気になるなら、日中もよだれを拭いた後など、こまめに塗り直します。

ワセリンや、ヘパリン類似物質、セラミドなどが配合された保湿ローションやクリームが、未熟な皮膚の代わりに「鉄壁のバリア」となり、外部の刺激から肌を守ってくれます。

これは病院に行くべき?受診のタイミングとアレルギーについて

基本的には、上記の「清潔と保湿」を徹底することで、ほとんどの乳児湿疹は改善に向かいます。
しかし、以下のような場合は、セルフケアに固執せず、小児科や皮膚科を受診してください。

  • スキンケアを1週間以上続けても、全く良くならない、むしろ範囲が広がったり悪化したりしている。
  • 湿疹がジクジクして、黄色い汁や浸出液が出ている(細菌感染の可能性)。
  • 赤ちゃんが痒がって、常に肌を掻きむしろうとしたり、機嫌が極端に悪かったりする。
  • 湿疹が全身に広がっている。

※ごく稀に、特定の食物アレルギーが原因で湿疹が出ることがあります。しかし、その場合は「特定の食べ物(卵など)をママが食べた後、数時間以内に赤ちゃんに蕁麻疹が出る」「湿疹だけでなく、嘔吐や下痢、喘鳴(ゼーゼーする呼吸)など、他の症状を伴う」といった、より急激で分かりやすい反応が出ることが多いです。「なんとなく肌がずっと荒れている」という典型的な乳児湿疹とは、多くの場合で見分けがつきます。自己判断で特定の食品を除去する「除去食」を始めることはせず、必ず医師の診断と指導のもとで行ってください。

まとめ|ママの笑顔こそ、赤ちゃんにとって最高の「美容液」

もし今、あなたが育児日記に食べたものを細かくメモし、大好きなスイーツや唐揚げ、お寿司を必死に我慢して、ストレスでイライラしながら授乳をしているなら。
今日から、その我慢はもうやめにしましょう。

ママが美味しいものを食べて、心から「幸せだなぁ」とニコニコ笑顔になる。
その幸せな気持ちが、リラックスホルモンとなって母乳の出を良くし、穏やかな気持ちで赤ちゃんに接することができる。
そして、その満たされた心で、優しく赤ちゃんの肌をケアしてあげる。

その方が、食事制限でピリピリしながら育児をするよりも、ずっと早く、赤ちゃんの肌も心も健やかに育ちます。
赤ちゃんにとって、ママの笑顔こそが、何よりの栄養であり、最高の「美容液」なのです。

「私のせいで…」なんて、もう二度と言わないでくださいね。
赤ちゃんの肌荒れは、成長の過程で多くの赤ちゃんが通る「通過儀礼」のようなもの。
正しいケアさえ続けていれば、その肌は必ず、つるんとむいたゆで卵のようなプルプルの肌に戻りますから。
どうぞ、あなた自身を大切に、今日の育児も乗り切ってください。

よくある質問(Q&A):乳児湿疹の「?」をスッキリ解消!

Q. 湿疹がある時、お風呂で石鹸は使わない方がいいですか?

A. いいえ、むしろ積極的に石鹸(泡)を使ってください。
特に生後間もない時期の湿疹(脂漏性湿疹)は、過剰な皮脂汚れが大きな原因です。脂汚れは、お湯だけでは絶対に落ちません。赤ちゃん用の弱酸性ソープなどをしっかり泡立て、原因となっている皮脂や汗、雑菌を優しく洗い流してあげることが、治癒への一番の近道です。洗浄こそがスキンケアの基本だと考えてください。

Q. 病院でステロイドの薬を処方されましたが、副作用が怖くて塗れません。

A. 医師の指示通りに使うなら、副作用のリスクより治療するメリットの方が遥かに大きいです。
「ステロイド=怖い薬」というイメージが先行していますが、それは大きな誤解です。炎症を中途半端に長引かせてしまうことの方が、肌のバリア機能をさらに破壊し、将来的に食物アレルギーなどを発症するリスクを高めること(経皮感作)が分かってきています。医師の指示通りに、「十分な量を」「症状が綺麗に治るまできっちり」塗ることで、短期間で炎症を抑え込むことが重要です。良くなったと思って自己判断で塗るのをやめたり、怖がって少量しか塗らなかったりすることが、一番良くない使い方です。

Q. この湿疹は、アトピー性皮膚炎なのでしょうか?

A. 乳児期の段階では、まだ判断できないことがほとんどです。
乳児期に見られる湿疹と、アトピー性皮膚炎を、見た目だけで明確に区別することは非常に困難です。また、乳児湿疹を繰り返す赤ちゃんが、必ずしもアトピー性皮膚炎に移行するわけでもありません。ただ、どちらの症状であったとしても、治療の基本は「徹底した清潔と保湿」で全く同じです。まずは日々のスキンケアを根気よく続け、それでも症状を繰り返す場合に、医師が総合的に診断を下すことになります。今の段階で過度に心配せず、まずは目の前のケアに集中しましょう。

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