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妊娠中に考えておきたい|生まれてから最初の1週間のイメージ

2025 12/30
ブログ
2026年1月3日

出産を控えた今、あなたの心の中にはどんな「産後の生活」が描かれていますか?
赤ちゃんがスヤスヤと眠る横で、穏やかに微笑む自分。あるいは、授乳やおむつ替えをテキパキとこなし、幸せな忙しさに包まれる毎日でしょうか。

初めての出産であればなおのこと、「生まれたらどうなるんだろう?」「ちゃんと育てられるかな?」と、期待と不安が入り混じった気持ちで、最初の数日間をシミュレーションしているかもしれません。

しかし、実際に先輩ママたちが体験した「新生児期、特に最初の1週間」は、育児書やSNSで見るキラキラした世界とは少し違うことが多いのです。それは決してネガティブな意味ではありません。ただ、あまりにも「予想外」で、あまりにも「必死」で、そして何よりも「濃密」な時間なのです。

最初の1週間は、マニュアル通りには進みません。
日によって状況はコロコロ変わり、できることは少なくて当たり前です。

もしあなたが、「完璧に準備しなきゃ」「うまくやらなきゃ」と肩に力が入っているのなら、一度深呼吸をしましょう。妊娠中の今、本当に大切なのは、分刻みのスケジュールを立てることではなく、「もしかしたら、こんな感じかもしれないな」と、少し幅を持たせてやさしく想像しておくことです。

この記事では、多くのママが経験する「産後最初の1週間」のリアルな姿と、その時期を心穏やかに乗り切るための考え方について、詳しくお伝えしていきます。これを知っておくことで、産後の慌ただしさが、少しだけ愛おしい時間に変わるはずです。

目次

最初の1週間は「特別」であり、「想像と違って当たり前」

まず最初にお伝えしたいのは、産後最初の1週間は、人生の中でも極めて特殊な「非日常」の期間だということです。

入院期間を含め(あるいは退院直後)、この時期はまさに嵐のような日々です。「赤ちゃんが生まれたら、こんな生活リズムで過ごそう」と妊娠中に思い描いていた計画は、たいていの場合、開始早々に修正を余儀なくされます。

なぜなら、相手は生まれたばかりの「人間」だからです。ロボットのようにスイッチ一つで寝たり起きたりはしてくれません。「お腹が空いた」「オムツが濡れた」「なんだか寂しい」「暑い」「寒い」…。彼らは全身全霊で、言葉にならない不快を泣いて訴えてきます。

「育児書には3時間おきの授乳と書いてあったのに、1時間おきに泣く」
「寝たと思って布団に置くと、背中にスイッチがあるかのように泣き出す」
「オムツを替えた瞬間にまたおしっこをする」

そんなことは日常茶飯事です。「情報通りに進まない」ことこそが、最初の1週間のスタンダードなのです。

だからこそ、「想像と違った」と落ち込む必要は全くありません。「想像通りにいかないのが、赤ちゃんとの暮らしなんだ」と、最初から「想定外」を「想定内」にしておくこと。それだけで、心の余裕は大きく変わります。この1週間は、何かを成し遂げる期間ではなく、あなたと赤ちゃんがお互いの存在に慣れ、手探りで関係を築き始めるための「特別なリハーサル期間」のようなものなのです。

生まれてから最初の1週間で起こりやすいこと

それでは、具体的にどのような日々が待っているのでしょうか。美化しすぎず、かといって怖がらせるわけでもなく、ありのままの「生活のサイクル」を見ていきましょう。

とにかく「寝る・起きる・泣く」の繰り返し

新生児の生活は、驚くほどシンプルで、かつ過酷なサイクルの繰り返しです。

  1. 寝る
  2. 起きる(泣く)
  3. 授乳(ミルク)
  4. おむつ替え
  5. 寝かしつけ

基本的にはこれの繰り返しです。このサイクルが、昼夜を問わず2〜3時間おき(時にはもっと短く)にやってきます。

大人には「朝起きて、夜寝る」というリズムがありますが、生まれたばかりの赤ちゃんには「昼夜の区別」がありません。体内時計がまだ未完成なため、真夜中の2時にぱっちりと目を覚まして遊びたがることもあれば、明るい日中にぐっすり眠り続けることもあります。

時計を見て「今は夜だから寝なきゃ」と考えるのは大人だけ。赤ちゃんにとっては「今、お腹が空いたから泣く」「今、眠いから寝る」という本能のリズムが全てです。最初の1週間は、大人の生活リズムを押し付けるのではなく、この「赤ちゃん時間」に巻き込まれていく日々になります。

「いつまで続くんだろう」と途方に暮れる夜もあるかもしれません。でも、この細切れ睡眠のサイクルは永遠には続きません。最初の1週間は、その激流の中に身を任せる時期だと割り切ることが大切です。

ママの体は「全治数ヶ月」の回復途中

忘れてはいけないのが、この過酷なサイクルに対応するママ自身の体の状態です。

出産は、交通事故に遭ったのと同じくらいのダメージを体に受けると言われています。
会陰の傷の痛み、帝王切開の傷の痛み、骨盤のぐらつき、後陣痛、そして急激なホルモンバランスの変化によるメンタルの揺れ。

「無事に生まれたから元気!」ではありません。体の中では、大きな傷を治そうと必死の修復作業が行われているのです。

  • 思ったより疲れている: ベッドから起き上がるだけでふらつくことがあります。
  • 体が思うように動かない: 抱っこをし続けるだけで腕や腰が悲鳴を上げます。
  • 気持ちが揺れやすい: 理由もなく涙が出たり(マタニティブルーズ)、急に不安になったりします。

この状態で24時間体制の育児がスタートするのですから、「何もできない」「家事が進まない」と感じるのは当たり前です。むしろ、動いてはいけない時期なのです。

この時期、あなたがすべき最大の仕事は「育児」と「自分の体の回復」の2つだけ。それ以外は全て後回しで構いません。「休むこと」もまた、母親としての立派な仕事であることを、どうか忘れないでください。

最初の1週間に「できなくていいこと」

責任感の強いママほど、「赤ちゃんのお世話も、家のことも、ちゃんとやらなきゃ」と抱え込んでしまいがちです。しかし、キャパシティを超えた頑張りは、産後の回復を遅らせ、心の余裕を奪います。

ここでは、あえて「最初の1週間にできなくていいこと」を明確にしておきましょう。これらは「手抜き」ではなく、赤ちゃんとの生活を守るための「戦略的撤退」です。

家事が回らなくていい

掃除機をかけなくても、人は死にません。
洗濯物が1日くらい溜まっても、なんとかなります。
手の込んだ料理なんて、もってのほかです。

  • 掃除ができなくてもいい: 埃が気になったら、余裕のある時にコロコロをするくらいで十分。
  • 料理ができなくてもいい: 宅配弁当、レトルト、パートナーに買ってきてもらうお惣菜。あらゆる文明の利器を頼りましょう。
  • 片付いていなくてもいい: 部屋が散らかっていても、赤ちゃんが安全なスペースさえ確保されていれば、それで100点満点です。

「主婦として失格」なんて思う必要は微塵もありません。今は「非常事態宣言中」なのです。家事の優先順位を極限まで下げ、赤ちゃんが寝ている時は、あなたも一緒に横になることを最優先してください。

生活リズムが整わなくていい

「朝は日光を浴びて、夜は暗くして…」という育児書のアドバイスは正しいですが、最初の1週間で完璧に実行しようとするのは無理があります。

  • 昼夜逆転は自然なこと: 赤ちゃんが夜通し起きていて、昼間寝てしまうなら、ママも一緒に昼夜逆転して構いません。
  • 睡眠不足は仕方ない: まとめて寝ようとせず、「15分でも目を閉じられたらラッキー」くらいの感覚でいましょう。

リズムを整えるのは、体が少し回復し、生活に慣れてくる1ヶ月後からでも十分に間に合います。最初の1週間から「正しい生活」を目指して自分を追い込むのはやめましょう。

毎日何かを記録しなくていい

「育児日記をつけなきゃ」「毎日写真を撮らなきゃ」
一生に一度の新生児期だからと、記録に残すことに必死になってしまうことがあります。しかし、疲労困憊の中でペンを握るのは想像以上に辛いものです。

  • 写真や日記はできる日だけでいい: 毎日書けなくても、空白のページがあっても、それが「忙しかった証」になります。
  • 撮りたいと思った瞬間だけでいい: 義務感で撮るのではなく、心が動いた時だけで十分です。

記録することに追われて、目の前の赤ちゃんとの時間を楽しめなくなっては本末転倒です。記憶に残すことのほうが、ずっと大切なのですから。

妊娠中にイメージしておくとラクになるポイント

では、そんな怒涛の1週間を迎えるにあたり、妊娠中の今、どのような心構えを持っておけば良いのでしょうか。具体的な3つのポイントをご紹介します。

ポイント① 「1日は流れていくもの」と考える

普段、仕事や家事で「今日はこれを終わらせた」「ここまで達成した」という成果を求めて生きていると、産後の「何も終わらない日々」にストレスを感じることがあります。

しかし、育児、特に新生児期のお世話に「完了」はありません。授乳もおむつ替えも、終わったそばからまた次の回がやってきます。

最初の1週間は、「成果を出す期間」でもなければ、「何かを完成させる時間」でもありません。ただ一緒に過ごし、時間が流れていくことそのものを受け入れる期間だと考えておきましょう。

「今日も一日、パジャマのままだった」
「気づいたら夜になっていた」

それでいいのです。「何もしなかった」のではなく、「赤ちゃんと一緒に生きていた」。それだけで、その日は十分に価値があります。

ポイント② 服と着替えは「考えなくていい状態」に

産後の脳は、睡眠不足とホルモンバランスの影響で、判断力が著しく低下しています。「今日の夕飯何にする?」と聞かれるだけで涙が出るほど、決断することが苦痛になることもあります。

そんな時、毎日何度も発生する「赤ちゃんの着替え」で迷うのは大きな負担です。

  • これを着せればいい: 「新生児のうちは、この短肌着とコンビ肌着の組み合わせ」と決めておく。
  • 洗い替えはここ: 手の届く場所に、同じセットを数枚用意しておく。

妊娠中に、「最初の1週間はこれしか着せない」という“制服”を決めておきましょう。おしゃれは二の次。着せやすく、肌触りが良く、ママが迷わずに手に取れるもの。それが最高のベビー服です。
「どれにしようかな」と選ぶ楽しみは、余裕が出てきてからで十分。最初は「考えなくていい仕組み」が、あなたを助けてくれます。

ポイント③ 助けを借りる前提で考える

「まずは自分でやってみて、無理だったら頼ろう」
真面目なママほどそう考えがちですが、これは危険な思考です。無理だと気づいた時には、すでに倒れる寸前になっていることが多いからです。

最初の1週間は、**「最初から頼る」**ことを前提にプランを立ててください。

  • パートナー: 具体的なタスク(お皿洗い、ゴミ出し、お風呂掃除など)を今のうちに分担しておく。「手伝う」ではなく「当事者」として動いてもらいましょう。
  • 家族: 実家の母や義母に来てもらえるなら、甘えましょう。ただし、「気を使う来客」にならないよう、してほしいこと(食事の準備や洗濯など)を明確に伝えておくことが大切です。
  • 周囲のサポート: ネットスーパー、宅配弁当、産後ケアサービス、ファミリーサポート。使えるリソースは全てリストアップしておきましょう。

「助けて」と言うことは、弱さではありません。赤ちゃんを守るための、賢い母親の選択です。

最初の1週間に「あると助かる」マインドセット

具体的な準備以上に、あなたの心を支えてくれるのは「考え方(マインドセット)」です。この1週間を乗り切るための、お守りのような言葉を持っておきましょう。

完璧を目指さない、無事に過ごせれば100点

「理想のお母さん」像はいったん脇に置きましょう。
部屋が散らかっていても、髪がボサボサでも、夕飯がコンビニのおにぎりでも、赤ちゃんとあなたが今日一日を無事に生き延びたなら、それは大成功です。

この時期は、うまくやることよりも、無事に過ごすことが何よりの最優先事項。ハードルは地面スレスレまで下げておいてください。

小さな「よかった」を見つける

大変なことばかりに目がいくと、心が疲れてしまいます。1日の中に隠れている、小さな「よかった」を探してみましょう。

  • 「今日は赤ちゃんがミルクをたくさん飲んでくれた」
  • 「30分まとめて昼寝ができた」
  • 「赤ちゃんのあくびが可愛かった」
  • 「パートナーが背中をさすってくれた」

どんなに些細なことでも構いません。「できたこと」「よかったこと」を数える習慣が、産後のメンタルを支える光になります。

人と比べなくていい

SNSを開けば、産後すぐに見事な体型戻しを成功させ、おしゃれな生活を発信している人がいるかもしれません。でも、それはその人の物語であって、あなたの物語ではありません。

回復のスピードも、赤ちゃんの性格も、家庭の状況も人それぞれ。「あの人はできているのに」と比べることに何の意味もありません。目の前にいるあなたの赤ちゃんにとって、世界で一番のお母さんはあなただけ。今のあなたのままで、十分素晴らしいのです。

最初の1週間は、後から特別な記憶になる

渦中にいる時は、「早く大きくなってほしい」「いつまで続くの」と、永遠に続くトンネルの中にいるように感じるかもしれません。泣き止まない赤ちゃんを抱っこして、窓の外の月を見ながら孤独を感じる夜もあるでしょう。

でも、先輩ママたちは口を揃えてこう言います。
「新生児期は、本当にあっという間だった」と。

壊れそうに小さな手足、ふにゃふにゃの泣き声、ミルクの甘い匂い、胎内記憶を残しているかのような神秘的な表情。これらは、ほんのわずかな期間しか見られない、貴重な姿です。

大変だったはずなのに、時間が経つと、不思議と「愛おしい時間だった」と記憶が書き換わっていくのが、新生児期の魔法です。「もう一度戻りたい」と願っても、二度と戻れない時間。

だからこそ、焦る必要はありません。
うまくできなくていい、泣いてしまってもいい。
ただ、その小さき命の温もりを肌で感じ、その瞬間を味わってください。その記憶は、これから始まる長い育児生活の中で、何度もあなたを励ます宝物になるはずです。

まとめ|最初の1週間は「整える」より「守る」

産後最初の1週間。それは、生活を「整える」ための期間ではありません。あなたと赤ちゃんの心身を「守る」ための期間です。

  • 予定通りにいかなくていい
  • 家事や記録は最小限でいい
  • 赤ちゃんのペースが最優先
  • ママの回復がいちばん大事
  • ただ一緒に過ごせば十分

妊娠中に、「こうじゃなきゃいけない」「ちゃんとやらなきゃ」という思い込みを手放しておきましょう。「まあ、なんとかなるか」「生きてればOK」くらいのゆるやかな心持ちでいることが、結果として一番の準備になります。

あなたの腕の中にやってくる小さな命との最初の1週間が、完璧ではなくても、やさしさと温もりに満ちた時間になりますように。

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