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「すごい!」「えらい!」ばかり言ってしまうママへ|自己肯定感を育てる“実況中継”の褒め方

2026 3/12
ブログ
2026年3月16日

子どもが何かをできたとき、気づけば「すごい!」「えらいね!」「上手だね!」という言葉ばかりを繰り返していませんか。

育児書や子育て情報サイトを見ると、「結果ではなく過程を褒めましょう」「子どもの自己肯定感を育てる声かけを意識しましょう」といったアドバイスがたくさん並んでいます。しかし、実際の子育ての現場では、「具体的にどんな言葉で褒めればいいのかわからない」「いつも同じ言葉になってしまい、自分の褒め方が正しいのか不安になる」と悩むママやパパが非常に多くいます。

結論から言うと、子どもの自己肯定感を育てるために、親が気の利いた特別な褒め言葉をひねり出す必要はありません。もっともシンプルで、かつ子どもの心に深く届く効果的な方法は、子どもの行動をそのまま言葉にする「実況中継」です。

この記事では、子どもの褒め方がわからなくなる理由から、「すごい」「えらい」という言葉が持つ特徴、そして今日からすぐに実践できる「実況中継」の声かけの具体例までを、専門的な視点からわかりやすく解説します。

目次

子どもの褒め方がわからない…と感じる理由

近年、「褒める育児」という言葉が広く知られるようになりました。それ自体はとても素晴らしいことですが、同時に多くの親に「正しく褒めなければならない」「子どもの自己肯定感を高めるために、親が気の利いた言葉をかけなければならない」という強いプレッシャーを与えてしまっています。

「どの言葉が正解なのだろうか」
「褒めすぎると、かえって調子に乗ってしまうのではないか」
「過程を褒めると言われても、どう表現すればいいのかわからない」

このように頭で考えすぎてしまうことで、結果的に「褒めること」自体が難しく感じられ、言葉に詰まってしまうのです。子育ては毎日の連続ですから、常に完璧な言葉を探し続けることは、親にとって大きなストレスになります。

「すごい」「えらい」ばかりの褒め方でも大丈夫?

子どもへの声かけとして圧倒的に多いのが、「すごい!」「えらい!」「上手!」といった言葉です。もちろん、これらは決して悪い言葉ではありません。大好きなママやパパから笑顔で「すごいね!」と言われれば、子どもは間違いなく喜びます。

ただし、これらの言葉には「親からの評価」になりやすいという特徴があることを知っておく必要があります。

「すごいね」「えらいね」という言葉の裏には、「親(大人)がどう思ったか」「大人の基準をクリアしたか」という視点が隠れています。こればかりが続くと、子どもは無意識のうちに「ママにすごいと言われるために頑張る」「えらいと言われないから、これは失敗だ」と、他者の評価を基準に行動するようになる可能性があります。

もちろんこれでも子どもは嬉しいですが、もう一歩進んだ声かけとして、子どもの内側から自信を育む「実況中継型の声かけ」を取り入れることをおすすめします。

自己肯定感を育てる「実況中継」の声かけとは

実況中継型の声かけとは、その名の通り「子どもが今していること、した行動を、そのまま言葉にする」という手法です。

つまり、「親の評価」ではなく「事実の観察」です。

例えば、次のような言葉が実況中継にあたります。

  • 「赤いクレヨンを使っているね」
  • 「自分で靴のテープを止められたね」
  • 「ブロックを頭より高く積んだね」
  • 「おもちゃを全部箱に入れたね」

これらは、決して特別な褒め言葉ではありません。ただ、親が見た事実をそのまま伝えているだけです。しかし、実はこのシンプルな声かけにこそ、子どもの自己肯定感を育む大きなパワーが秘められています。

なぜ実況中継が子どもの自己肯定感を高めるのか?

実況中継の声かけが効果的な理由は、子ども自身が「自分の行動に気づき、納得できるから」です。

例えば、子どもが絵を描いたときに「すごいね!」と言われたとします。子どもは嬉しい反面、「何がすごいのかな?」「全部すごいのかな?」と具体的に理解できないことがあります。

一方で、「青い色をいっぱい使って描いたんだね」「画用紙の端まで大きく線を描いたね」と言われると、子どもは「そうか、自分は青色をたくさん使ったんだ」「大きく描けたんだ」と自分の行動をはっきりと認識できます。

さらに、「一人で靴を履けたね」と言われることで、「自分でできた」という事実がより強く心に刻まれます。この「自分でできた」「自分で決めて行動した」という実感の積み重ねこそが、揺るぎない自己肯定感の土台となっていくのです。

【具体例】今日からできる!「えらい」「すごい」以外の言い換え

実況中継の声かけは、意識すれば今日からすぐに取り入れることができます。日常のよくあるシーンに分けて、言い換えの例をいくつか紹介します。

お絵描きをしているとき

  • よくある言葉:「すごいね!上手だね!」
  • 実況中継:「青と赤の色を混ぜて使っているね」「丸をたくさん重ねて描いたんだね」「力強く線を引けたね」

靴を履けたとき

  • よくある言葉:「えらいね!」
  • 実況中継:「かかとをトントンして自分で履けたね」「マジックテープをしっかり止められたね」「最後まで諦めずに靴を履いたね」

ブロック遊びをしているとき

  • よくある言葉:「上手!すごいすごい!」
  • 実況中継:「背の高さまで高く積み上げたね」「大きいブロックを一番下に置いたんだね」「倒れないようにそっと乗せているね」

おもちゃのお片付けができたとき

  • よくある言葉:「えらいね!助かるよ!」
  • 実況中継:「ミニカーを全部おもちゃ箱に入れたね」「絵本を本棚に戻してくれたね」「自分でお片付けを始めたね」

このように、「今、目の前で起きていること」をそのまま言葉にするだけで、立派な自己肯定感を育む声かけになります。

無理に褒めようとしなくていい!「見てもらう経験」が重要

子育てをしていると、「とにかくたくさん褒めなきゃいけない」というプレッシャーを感じがちです。しかし実際には、親が無理をして気の利いた言葉を絞り出す必要はありません。

幼児期の子どもにとって本当に大切なのは、「親に認めてもらう経験」です。そしてそれは、「自分をしっかり見てもらっている」という安心感から生まれます。

難しい言葉や特別な褒め言葉を使わなくても、「積み木が高いね」「一生懸命走っているね」と声をかけるだけで、子どもは「大好きなママは、私のことをちゃんと見てくれている」と強く感じます。この「見てもらう」「気づいてもらう」「声をかけてもらう」という日常のささいな体験の積み重ねが、子どもの心を満たし、自己肯定感を大きく育てていくのです。

親の言葉は完璧である必要はありません。「すごいね!高く積めたね!」と、いつもの言葉に実況中継を少しプラスするだけでも、声かけの質はぐっと豊かになります。

まとめ|子どもの自己肯定感は実況中継の褒め方で育つ

子どもの褒め方に悩み、「すごい」「えらい」ばかり言ってしまって不安になるママやパパはたくさんいます。しかし、本当に大切なのは、辞書にあるような美しい褒め言葉を探すことではありません。

子どもがしていることをそのまま言葉にする「実況中継」だけで、子どもの心には十分に愛情が伝わります。

  • 「すごい」「えらい」は親の評価になりやすい
  • 実況中継は事実を伝えるため、子どもが自分の行動に納得できる
  • 特別な言葉は不要。見たままを言葉にするだけでOK
  • 「見てもらえている」という安心感が自己肯定感の土台になる

気の利いた褒め言葉を探す前に、まずは目の前の子どもをよく観察し、「今、何をしているのか」をそのまま言葉にして伝えてみてください。親がリラックスして子どもと向き合う姿勢こそが、最高の子育てにつながります。今日からぜひ、簡単な実況中継を取り入れて、親子の笑顔あふれるコミュニケーションを楽しんでみてください。

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