海外の子供服を仕入れて売ってみたい。そう思ったとき、ブランド選びの次に悩むのが「いくらで売ればいいの?」ということではないでしょうか。店主として開業のご相談を受けていても、「仕入れ値の何倍で売るもの?」「利益はどれくらい残るの?」という質問はとても多いです。
この記事では、仕入れ値から販売価格を考えるときの順番を、はじめての方向けにやさしく整理します。売値は、お店ごとに決めていくものです。ここでは、考えるための「型」をお伝えします。
まず知っておきたい「仕入れ値」と「原価」の違い
ブランドから示される卸価格(仕入れ値)が、そのまま原価になるわけではありません。輸入で仕入れる場合、商品代金のほかにも費用がかかります。
- 商品代金:ブランドへ支払う卸価格(為替の影響を受けます)
- 送料:海外から日本へ届けるための運賃
- 関税・税金:輸入するときにかかる費用
- 決済手数料:クレジットカードで支払う場合に上乗せされることがあります
yonkaのサポートでも、送料・関税は商品が輸入されたあとに、実際にかかった分を別途ご案内しています。つまり、注文した時点では「最終的な原価」はまだ確定していないのが輸入仕入れの特徴です。この点を知らないまま売値を決めてしまうと、あとで利益が思ったより残らない、ということが起こります。
売値を考える4つのステップ
① 1点あたりの「届くまでの費用」を出す
商品代金に、送料・関税・手数料を1点あたりに割り振って足します。実際の金額は、注文の内容や時期によって変わるため、発注の前に「多めに見積もった数字」で計算しておくと安心です。
② 販売にかかる費用を足す
ネットショップの利用料や決済手数料、梱包資材、発送の送料、撮影やSNS運営にかかる費用なども、ビジネスの費用です。使うサービスによって条件が違うので、ご自身が使うサービスの最新の料金を確認してください。
③ 残したい利益を決める
「いくら残れば続けられるか」を先に考えます。副業で月にいくら、将来は本業にしたいならいくら、というように、目標から逆算します。
④ ほかのお店や市場の価格と見比べる
同じブランドを扱うお店の価格や、国内で近いテイストの商品の価格帯を見ておきます。ただ、他店に合わせて安くしすぎると、利益が残らず続けられません。「安さで選ばれる」より「ブランドの背景や選び方で選ばれる」ことを目指す方が、長く続けやすいです。
計算の例(わかりやすくした仮の数字です)
考え方を見るための、仮の数字の例です。実際のブランドや価格とは関係ありません。
- 商品代金(円に換算):4,000円
- 送料・関税・手数料を1点あたりに割り振った額:1,000円
- → 届くまでの費用:5,000円
- 販売にかかる費用(資材・発送・手数料など):1,000円
- → 合計の費用:6,000円
- 残したい利益:3,000円
- → 売値の目安:9,000円
このように、仕入れ値の2倍ではなく、「かかる費用を全部足して、利益を乗せる」順番で考えると、無理のない売値が見えてきます。「仕入れ値の◯倍」という覚え方だけでは、輸入の費用が抜けてしまうことがあるので注意してください。
在庫の「売れ残り」も計算に入れる
仕入れた商品が、すべて定価で売れるとは限りません。シーズンの終わりにセールや値下げをする場合もあります。最初は、「全部が売れなくても続けられるか」を基準に仕入れる量を決めると、気持ちの余裕が違います。
プレオーダーは、先に注文して先にお金を払う仕組みです。小さな数から始めて、売れ方を見ながら次のシーズンの量を調整していくと、在庫の負担を抑えられます。
価格づけの5つのチェック
- 送料・関税を含めた「届くまでの費用」を多めに見積もったか
- 販売にかかる費用(手数料・資材・発送)を入れたか
- 残したい利益から逆算したか
- 他店の価格を参考にしつつ、安売りに偏りすぎていないか
- 売れ残りやセールがあっても続けられるか
ひとりで悩まなくて大丈夫
価格づけは、経験がないと正解がわかりにくい部分です。yonkaでは、開業準備から仕入れ、価格設定、EC・SNS運営までを相談できる起業・ショップ運営サポート(月額10,000円)を用意しています。契約された方は、追加オプションの小ロット卸仕入れサポート(月額980円)で、発注の取りまとめ、メーカーへの発注、請求・支払いのご案内、納期の確認、輸入・配送の調整、欠品や不良品への対応まで、yonkaの取引網を使って進められます。
「このブランドを扱ったら、どんな費用がかかる?」「最初の仕入れはどれくらいの量が目安?」といった個別のご相談は、お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。
まとめ
- 仕入れ値と、実際の原価は別もの。送料・関税・手数料を足して考える
- 売値は「費用の合計+残したい利益」から組み立てる
- 他店の価格は参考にしつつ、安売りに偏らない
- 売れ残りがあっても続けられる仕入れ量にする
売値の決め方がわかると、仕入れの量やブランド選びにも自信が持てます。数字を先に整理して、無理のないスタートを切りましょう。

